利用者やその家族のモンスター化問題

介護職で働いていると利用者やその家族への応対でトラブルが発生することはよくある。苦情を申し付けられたり、ミスを指摘されたりする程度のものはそれほど珍しいことではないだろう。しかし、その状況が激化して利用者や家族がモンスター化を起こすことも稀ではない。

医療や教育の現場でモンスターペイシェント、モンスターペアレンツといった形で問題視されてきたものだが、介護現場でも利用者やその家族が理不尽に文句を言い、暴力を振るうといったケースがあるのも事実なのである。介護職の立場からは抵抗することはできないため、いつモンスター化が起こるかわからないという悩みを抱く人もいるだろう。実際にモンスター化に直面してしまって悩みになってしまい、仕事を辞めるというケースもないわけではない。

このような状況があったものの、現状として収束の方向に向かっている。モンスターペイシェントやモンスターペアレンツが問題になったことを受けての模倣犯もいた可能性があるだろう。医療や教育の現場での問題が薄らいでニュースで取り上げられることが少なくなると自然に減少するようになり、モンスター化はそれほど大きな悩みとはならなくなってきている。

しかし、全くモンスター化が起こらないわけではないということは覚悟が必要なのは事実である。モンスター化が懸念されて介護職で働くのは心配だと感じるのであれば、警備員などが配置されていて安心して働ける職場を選ぶと良いだろう。